今年の夏は暑かった。とにかく暑かった。
ご近所さんの畑はどこもかしこも草がボーボーだけど、暑すぎてお日様が出ている時間に農作業している人はいない。
それなのに、舅は我が家裏の畑の農作業を欠かさない。
お風呂用の椅子を持ってきてまで、草を引いている。
そして、二言目にはもうワシは、80歳まで生きられない(現在78歳)。
と弱々しく言う。
家にいると姑がいるから息が詰まるのだろう。
どんなに暑くても、畑にいる。
ペースメーカーの埋込み手術をしてから、すっかりお爺さんになってしまった。
姑と義兄に「なんだか息苦しい。」と違和感を言っていたにもかかわらず、「歳をとったら、誰だってそうだ。」と相手にしてもらえず、通院先の医師がなんだかおかしいと気づいてくれて、手術になったという経緯。
おしっこの出が悪くなって、同じく姑と義兄に相談したけど聞いてもらえなかったらしい。
私が見た時に顔が黄色っぽかったから驚いた。
夫経由で、舅の顔色が悪いと嫁が言っていると聞き病院に連れていくと、即入院。
なんでも歳のせいと片付けられる舅。
明らかに認知症の初期症状で通院しているのに、「年相応の物忘れだから。」と、自分の都合で物忘れと認知症を使い分ける姑。
これほど暑い中で畑にしか居場所がない舅が、「もう死ぬ。」といいたくなる気持ちも少しはわかる気がする。
精神的にも体力的にも、余力が残っていないのだろう。
舅は仕事人間で、家の事や家族のことに一切関わってこなかった・俺様気質で偉そうなことしか言ってこなかったから他人様も手助けしてくれない、因果応報だと姑・義兄・夫は言う。
私の子供達やお嫁さんや私に、死ぬ死ぬと電話をしてくる。
この詐欺手口が、8年続いている。
こちらが先にくたばりそうだ、と暑さも重なって思った夏だった。