この土地(地域)では、《本家》とか《長男》とか《長男の嫁》の立場は、「漫画の世界ですか?。」と言いたくなるほど大事に扱われている。
夫の実家○家は本家であり、跡取りの舅と嫁の姑が100%に近い権限を持つ。
ちなみに、夫は次男です。
親族の付き合いは広く、大おじや大おばも集まりに参加するのは当たり前で、とにかく誰が誰で・・・と覚えるのが、大変だった。
舅は出張でほぼ家にいなかったので、それらをまとめていたのは姑である。
私は姑が大嫌いだけど、この人がいるから○家は安泰でいられたと思う。
全てのことを任せられた長男夫婦は、誰かを頼ることはできない。
頼れるけど、プライドのような感情があるのだと思う。
「手伝ってくれる?。」とかも言いたかっただろうけど、姑がそういったことを言うのを聞いたこともない。
ただ、1人で黙々とお茶の準備をしたり、食事を作ったりしていた。
舅には弟が2人いるけど、その嫁はお客さんとして扱われる。
私もお客さんの立場だけど、お茶出しや片付けは手伝っていた。
何もしないのに、「○○が足りない。」とか座ったままで言う親族の人達と、「早く持ってこい。」と偉そうに言う舅に嫌気がさしていたのは間違いない。
姑の愚痴がとにかく酷いのも、こういったことの積み重ねなんだろうな。
何をやっても労いの言葉が一言もない。
舅は「ワシは長男だ。」と偉そうに言うくせに、肝心な時に家におらず丸投げ状態で人任せ。
姑は集まりがある度に、数日前から準備を始め、「ああ大変。とんでもない家だわ。」と般若のような顔つきに変わるので、義兄は集まりに一切顔を出さなくなった。
自分の母親だけが大変で、舅は何かにつけて美味しいとこ取りで、長男と言うだけで過度な期待をされることに耐えられなくなったのだろう。
長女で第一子の私は、義兄のプレッシャーも何となくわかる。
夫はよく言う。
○家がこんなに崩壊してしまったのは、おじい(舅)の横暴さが原因なんだよ!。本家だろうが墓守だろうがぶっ壊してやればいい。
ご近所さんでは、本家とか長男とか、それなりに残っているけど、助け合って家を存続させています。
本家の長男という立場を、自分自身で神のように崇めすぎたことを早く気づかないと、姑も義兄も心身が狂ってしまうかもしれません。