無償で得た代償は、とてつもなく大きかった。
我が家は、夫実家の近所(隣地区)にある。
田舎あるあるで、子や孫は結婚してもほとんどがここに帰ってくる。
無償で、果てしなく広い土地があるからだ。
夫は長男ではないが、慣習通りここの土地に家を建てた。
あの頃は、舅たちも《ちょっとおせっかいな義親》程度で、私も近くに家を建てることに抵抗はなかった。
むしろ、これからの生活は安心だとさえ思っていた。
それが・・・。
毎日来る姑。1時間は帰らない。
6時に野菜を持ってくる舅。起きるまで、玄関口で名前を叫ぶ。
ここで住むには・この家の人間として・子を持つ親としてなど、義兄と夫には一切言わない小言を、私にずっと言い続ける。
結局、私は病んでしまった。
でも救われたのは、ご近所さんが私を擁護してくれること。
「あなた達はしっかりやってるんだから、自信を持ってね。ご近所のみんなで応援してることを知っておいてね。」と言ってくれる。
私が病んでいると話してないのに。
嫁が自分たちのことで病んでしまった、とご近所さんから認識されている気持ちってどうなんだろう。
すぐそこに住んでいるのに、私には全くアクションもない。
きっと、「こんな恥ずかしい目に合わせて!。」くらいの怒りの気持ちでいっぱいなんだろうな。
無償で、だだっ広い土地を手に入れたはいいけど、大きなおまけつきだったわ。