下品であり姑息である人間は、そうそういない。
姑の妹は、夫婦で小さな商店を営んでいる。
今は息子さんも手伝っていると、数年前に姑から聞いたことがある。
このおばさんも、さすが姑の妹だけあって図太いというか強メンタルというか、苦手な人である。
私は、このおばさん夫婦が営む商店の《架空の雇われ人》だった。
名義貸し?税金対策?よくわからないが、書類上は《給料を払っています・ボーナス時期には寸志も払っています》となっていた。
これは、姑から「名前 貸してや。」と言われ、断ることも出来なかった結果である。
たまに、おばさんから「もし電話がかかってきたときは、こう対応して。」とレクチャーを受けたこともある。
どこからの電話かは、忘れてしまった。
数年間言われるがままにするしかなかったのだが、いけないことをしている自覚はあったので、夫に相談した。
その時点で、姑もおばさんも夫に言ってなかった。
夫はおばさんにやんわりと断ったが、それからはお中元・お歳暮の時期になるとビールを1箱持ってくるようになる。
「夫くんに飲ませてあげて~。」
おい、なぜ夫にビールなんだい?。これで、黙ってくれってこと?。
まずは、「えむちゃん、助かるわ~。」じゃないのかい?。
黙らせておくのにビール1箱って、ケチじゃね?。
姑も、「何にもしないのにビールが貰えるって、いいバイトじゃないの。」と笑う始末。
あのお、私 アルコールが一切飲めないんですけど。
あまりにもこの人達のバカさ加減が嫌になって、「このことは舅に相談します。」と言ったら、あっさりと名義貸しは終了した。
長年貢献したんだから、退職金が欲しいくらいだよ(冗談だが)。
それ以降は、商店で使うぼろ布(着古した下着・タオルなど)を姑にかすめ取られた。
子供たちが学校の廃品回収に持っていくために溜めていたのに、それを「もらうね~。」と持って帰るのだ。
何度でもいう。きっと、これからも言い続けると思うが。
私は、下品な人間が大嫌いである。