騒動の中心にいるのは、いつも姑。
8時前、舅が来た。
珍しくインターフォンを何度も鳴らす。
玄関の鍵を開けていたのだが、中に入ってきて夫を呼んでいる。
その時、夫は洗面所にいたので聞こえなかったらしい。
ここまでしつこく呼ぶのは体調が悪くなったのか...と心配になり、私は夫を呼びに行った。
残っている柿の実をとってほしい、との事。
姑に何度も言ったが、話を聞いてもらえず遊びに行ってしまったと嘆いている。
「柿なんて誰も食べないんだから、そのままにしておけばいいんだ。」ときつい口調で言う夫に、「あの柿は美味いんだ。」と言う舅。
二人で、何度も同じせりふを繰りかえしているんだろう。
舅も悪い。
急に来て、やってくれ 今すぐ頼む じゃないとああだこうだと強情。
夫も悪い。
しなくていい やらない なんで俺がと、頭ごなし。
嫁(私)、仲裁に入る。
はあ、なにやってんのよ。この人達の仲裁を何百回してきたのよ私は。
おとうさん、夫君はやりたくないとか言ってないからね。ただ、急に言われても出かける用事があると急かされて腹が立つみたいなの。
今日は、おとうさんも急いでいるみたいだから、夫君にやってもらおうね。
でも、今度からは前の日に必ず言ってもらえる?。だったら、ゆっくりと手伝えるから。
夫君、腹が立ってもまず話を聞く事。
できない時は言えばいいけど、全てにおいて最初からできないって言うから、おとうさんは「いつだったらいいのか?。」ってしつこく聞くのよ。
はい、二人で柿の実をとってらっしゃいね と送り出した。
こういう言葉がけをしてきたけど、うまくやることはできなかった。
姑より幸せで、褒められる人間で、頑張っている嫁はダメ。
かといって、姑より不幸で、哀れまれたり同情される嫁もダメ。
幸せなことも人より飛び抜けているワタシ、理解してくれる人がいなくてかわいそうなワタシ。
幸せ自慢・不幸自慢をする姑と心を通じ合う人は、いないだろうな。
家族でも無理だと思う。
少しだけ、舅と義兄が気の毒に思えた。