想定外の目覚め。
休日の7時50分、想定外の《音》で起こされる。
「二郎(夫:仮名)、二郎~。」
玄関の外で、舅が呼んでいる。もう絶叫に近い声。
声がさらに大きくなった。うわっ、玄関の中に入ってきて呼んでいる。
「今すぐ来てくれ。お~い居るのか?。」と繰り返す。
夫の反応がないということは、既にホームセンターに出かけたのか。
我慢できなくなった三男が起きて、「爺さん、もういい加減にしてよ。」と言っている。
当の二郎は、柿畑にいた。
昨日「残りの柿をとってくれ。」と言われたが、出かけるから無理だと断っていたらしい。
これで諦める人ではない。
「それなら、いつ手伝ってくれる?。」と半ば脅しのように聞き続ける。
「日曜の7時に畑に行くから。」「よし、ワシも行くからな。」となっていたのに、忘れていたようで、我が家に来たという・・・。
いい迷惑である。
まだ まだ、百歩譲って7時50分はいい。
以前は、6時前にこの儀式が当たり前のように繰り返されていた。
とにかく大声量なのでご近所さんにも申し訳ないし、自分の都合しか考えられない舅には腹が立って仕方がない。
休みの日に毎週のように手伝いは出来ない。大きな声を出すな。俺ばっかりに言わずに、兄貴にも手伝わせろ。 と言ったらしいが、理解できる人ならこれで何十年も困っていない。
「誰も食べないのに、柿をとってどうしてるんだ。」と聞くと、産直に持って行って売っているらしい。
息子に労働させて、自分は小遣い稼ぎをしている。
呆れた。嫌われるはずだ。
親子の仲がどうのこうのとか、家族が自分が生きる為だけにいがみ合いながら共に暮らしているとか、そんなことは勝手にすればいい。
ただ、私や子供たちの休日を、あちらの都合を優先にするのは絶対にやめてほしい。